RC住宅の地盤調査について

RC住宅の地盤調査について

総RC2階建の住宅を検討しています。構造計算までした図面も完成しているのですが、地盤調査はスウェーデン式サウンディング調査しかしていません。他の工務店で話を聞いたところRC住宅はボーリング調査をしないと構造計算もできないと言われました。ボーリング調査は一箇所で結構な費用もかかるようですし、そもそもスウェーデン式の簡易地盤調査でRC住も宅の構造計算や施工図面を作成できるのでしょうか?素人質問ですみませんが教えていただけると助かります。

この相談に回答しました

2018年 4月14日
はじめまして。
住宅でRC、2階建てという条件で地盤を調査する場合、方法はいくつかあります
既に説明されているのでお分かりだと思いますボーリング調査ということもどの範囲をどのように行うかということで個別に
考えて行うものです
SWS調査(スウェーデン式)にも方法がいくつかあります
→平板載荷試験→ボーリング調査という感じで設計の細かさや重要度によって
実施を検討しますそもそも、土地の情報入手から始まり、その土地は区画地なのか、盛り土なのか
崖がないか、などの情報を行政などから入手して調査するべきエリアであるかを
判断します

当然、構造計算を行う場合は地耐力は必須なので、設計に必要なのですが、
配置計画からどの部分にどのような地層があるか、など細かい判定は設計者と
構造設計、地盤測量などの技術者が連携をしないと緻密な設計にはなりません

どこまでの設計とするかはその設計者と施主の見解が同一にならないと
進められませんので、設計者はその考えをまとめて施主に報告するべきだと
思います

また、構造設計と施工図が制作できるか?という問いですが
構造設計は地耐力が必要となります、そのために測定は必要です
配置計画、メンバー(構造部材の選定や形状の選定)など
からどのような形で測定するかと決めて行うことを施主と話し合う必要があります

施工図とは現場レベルが必要とするものです
例えば、隅角の部分をどのように型枠、鉄筋を形成するか。など加工を
行う為の業者との検討図です
細かいものは1/1(原寸)を起こして検討します
通常は確認申請図では1/200から1/50程度の縮尺で図面をつくります
施工図はその図面を基に1/50から1/1までの細かい図面を書きます

地耐力がなければ基本設計(確認申請図)レベルが完成しないので
当然、施工図などはその後に制作するものですから影響はあります

コストダウンなどの要望や意識があると簡単にする傾向があります
相手側の意識を確認して、「なぜ、行うか」をヒアリングしていく
ことが重要と考えます