第4回:「5年後の未来、自分はどうなっている?」 その1

こんな考え方もあるんです

Web時代の恩恵

バスを買って住みたい。―少し前にもそんな話をしたと思います。実際、たまにテレビで紹介される「珍しい生き方をする人」の中には、古くなったバスを買い取って改造し、居心地の良い棲家にしてしまっている人もいますが、私もまさにソレ。違いと言えば、彼らが一ヶ所に定住するタイプであるのに対し、私は各地を移動して回りたいという好奇心旺盛型であることです。

さて、男のロマンと言っても過言ではないバス生活ですが、どこにいても仕事をしたい私にとってインターネット環境は欠かせません。幸いにも、今後ますますインターネットのワイヤレス化が進んで行くはずなので、できればFMのような状態になることを期待しています。そうなれば出社する手間も省けて好きなときに会議が出来ますし、その他諸々の自由度だってグンとアップしますよね。移動しながら仕事に取りかかれるということはメリットがいっぱいです。

そもそも、「コミュニケーションが大切」と声高に叫ばれる時代とはいえ、実務の中では必ずしも毎回必要とされるスキルではありません。パソコン世代の若者がもっと引きこもってしまうのは困りますが、一ヶ所に拘束されることがなくなると費用対効果の観点から見てもメリットが大きいように思えます。
5年後、そんな世界が見えませんか?

それに私は、昨日までまた中国に出張していたのですが、向こうの人はライフスタイルの延長上に仕事があるんだなということをしみじみと感じました。オフィスもリージャス(世界60カ国の750カ所以上にレンタルオフィス・会議室をもつビジネスセンター)のようなビル内に、こぢんまりとしたものを構えています。「家で仕事をするものいいけれど、ずっと閉じこもっているのは嫌だ」という人、「気持ちを仕事モードに切り替えたい」という人が、“ちょっと出社してリフレッシュするため”にブースを借りているのでしょう。

しっかりとしたオフィスなどなくても、インターネット環境さえ整っていれば十分なのです。
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