床下まわりの施工 | 家づくり相談 | 建築家と家づくりをはじめよう

質問:

久々のご相談です。古民家で玉石の束基礎です。リフォームします。床下は防湿コンクリートします。
問題はそのまわり、床下の周囲をどうするか、です。現在のプランでは、古民家リフォームのカタログによくみられる全面羽目板の中心部に少し細長い隙間を開けるという案です。(この方が風がよく通るということです ) 現在は防鼠対策してステンレスの網を張り巡らしている状態。(ところどころ羽目板あり)
さて、ご相談したいのは、このかなり開放してある床下の処理をプランの提案どうり施工しても家屋の耐久性を考えたときに問題はないかということです。 少し心配なのでよろしくお願いいたします。

 

 

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テキネコムよりお知らせ致します。

住宅のコストを研究しています。

原則論として古民家リフォームのカタログを提唱している会社に
聞くことから始めましょう。

一般的な理解とした場合、古民家を再生するにはかなりの経験と
知識が必要となります。
まず構造的見解ということを論理的に出来るようにならなければ
いけないと私どもでは考えます。

次に経験則による判断となります。

経験とは古民家などの場合、梁と柱の関係は仕口という
ボルトや釘などを使わないことが多いです。
現代住宅には殆ど使われなくなりました。

よって、そのような仕口をどのようにするか。
組み合わせるかというような判断は経験から対応するものです。

さて、床についての対応ですが、
よい、悪いの判断は難しいですが、疑問点は提示出来るでしょう。
1、床下について空気の流れをどのように考えているのか。
通常は基礎上部に通風口開けていますので、空気は床下のみで
流れる設計です。
しかし、床上までの空気の流動性を図る場合、ゴミや埃なども流れる
可能性があります。
また、空気の流れをどのように設計しているのか。と言う疑問が生まれます。

2、鼠対策と言うのは基本的に外部からの侵入経路を遮断します。
ゆえに通風口などをアミなどで塞ぐことをします。
床上に対する侵入経路は無いと思います。

私どもの経験から床上に隙間を空けるということは基本的にしない
と思います。
理由は衛生的な部分と構造的な問題です。

耐久性と防湿の問題を取り違えているように思いますが、耐久性は
防湿から疎外される要素でもありますが、基本的な構造的見解とは
違います。
防湿については余りに酷い場合、機械空調などを対応するなど。
基礎の状態にもよりますが、独立基礎であれば、防湿シートなど
を持ちいり、ベタ基礎にするなど。更に湿気が来る場合に機械
空調を用いるなどを対応すると考えます。

参考になれば幸いです。

詳しくはメールにて受け付けております。
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